中国市場でのAI翻訳機の動向

中国市場でのAI翻訳機の動向が、「人民網日本語版」で報道されました。

記事中の「百度共享Wi-Fi翻訳機」は、いるかWiFi翻訳機の元になった中国版です。中国では、日本に先駆けてAI翻訳機市場が盛り上がりを見せています。

記事では、「なぜスマホ翻訳アプリではなく専用機か」、「なぜ海外SIMではなくモバイルWiFiルータか」、ユーザの声を基に解説されています。


(中国で)人工知能(AI)がトレンドとなるにつれ、AI翻訳機がAIスピーカーに続いて前途有望なハードウェア市場となりそうだ。海外旅行中の「翻訳ニーズ」に目を付け、各大手テクノロジー企業は次々に翻訳機を発表している。

『中国、AI翻訳機が新たなトレンドに』「人民網日本語版」2018年10月16日

今年の国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた連休中、米国旅行に出かけた王琳さんは、旅行先でもインターネットを利用するために、旅行サイト・携程で「翻訳機」をレンタルした。「はじめは電話カードを買おうと思っていたけど、同行者とインターネットを一緒に使わなければならないことを考えると、スマホでは電池が持たないので、翻訳機にした」と説明し、それを利用してみると、「Wi-Fi接続ができる翻訳機で、インターネット接続もできたし、翻訳もしてくれた。ドラッグストアで薬を買う時に翻訳機を使うと、現地の人と本当に問題なくコミュニケーションが取れた」という。


翻訳機の値段は差が非常に大きく、最も高いもので4000元(約6万4600円)以上、最も安いもので300元(約4800円)以下だ。機種によって機能も異なり、「百度共享Wi-Fi翻訳機」はWi-Fi機能搭載で、スイッチを入れるとインターネット回線に自動接続され、スマホでもそのネット回線に接続できる。


「百度共享Wi-Fi翻訳機」の関係責任者によると、ハードウェアという観点から見ると、スマホは近距離無線通信には適しているものの、周囲が騒がしい環境では、翻訳が必要な音声を認識するのが難しい。一方、翻訳機は、ノイズキャンセリング機能が付いているため、騒音が多い環境下でも翻訳が必要な音声だけを認識できる。その他、スマホの翻訳ソフトは手間がかかり、海外で道を聞こうと思うと、スマホを取り出してソフトを開け、翻訳するまでにおよそ7ステップ必要だ。一方、翻訳機ならボタンを1回押すだけですぐに翻訳してくれる。


統計によると、海外旅行に出かける中国人観光客のうち、個人で出かける人の割合が上昇している。ツアー旅行にしても、個人旅行にしても、異国の地で現地の人とコミュニケーションを取るのが最大のボトルネックとなっており、スマート翻訳機のニーズも高まっている。

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